とりま文系歯科医師が自己投資。

読書好きな開成、一橋大卒文系出身歯科医師のマイペースブログ。読書を中心に学んだ知識をアウトプットすることで、何か社会が少しでも変わればなと思い開設。好きなテーマは小説全般、世界史、経済学、心理学、経済投資など。筋トレも趣味です。

芸術

読書感想:『無関係な死/時の崖』

20世紀の混沌を縦横無尽に漕ぎ渡り、人間と社会をめぐって、深い洞察の言葉を紡ぎつづけた安部公房。 その作品世界は、悪夢のようでありながら笑いに満ち、悲惨でありながら生のエネルギーに溢れています。(芸術新潮2024年3月号参照) 2024年の今年は、安部公…

読書感想:『アボカドの種』

『言の葉をついと咥えて飛んでゆく小さき青き鳥を忘れず』 当時の時事ニュースでも取り上げられた、俵万智氏の短歌。 イーロンマスクがTwitterをXに名称変更した際、その時に詠んだ短歌。 初めて目にしたとき、思わず声を出して唸ってしまいました。本当に天…

読書感想:『青い壺』

また名作に出逢いました。 2024年に、没後40年を迎える作家、有吉佐和子氏。 その有吉氏の幻の長編小説が、奇跡の復刊を遂げたということで書店でフェアをやっており、気になって手にしたのが、今回紹介する、 『青い壺』 という小説でした。 新装版 青い壺 …

読書感想:『悲しみのなかの真実 石牟礼道子 苦海浄土』

近現代の文学は、作者がいて作品がある、というのが一般的である。 しかし、今回紹介する作品は、それとは異なる意味がある。 石牟礼道子氏が著した作品、 『苦海浄土』 は、水俣病の患者たちが本当の語り手だと、石牟礼氏は述べる。 水俣病の患者たちは、言…

国立新美術館のテート美術館展に行ってきました。

お疲れ様です、スナフキンです。 本日は有休をいただきまして、少しゆっくり気分転換しようと思い、都心で遊んできました。 都内の美術館は、月曜日が休館日のことが結構多いのですが、六本木にある国立新美術館は本日開館していたので、そちらのほうに伺っ…

読書感想:『未来のサイズ』

―短歌は、日々の心の揺れから生まれる。どんなに小さくても「あっ」と心が揺れたとき、立ち止まって味わいなおす。その時間は、とても豊かだ。歌を詠むとは、日常を丁寧に生きることなのだと感じる。(P.179) イーロン・マスク氏が、親しみのあったTwitterの…

アーティゾン美術館に行ってきました。

昨日お休みをいただき、日本橋のアーティゾン美術館で現在開催されている、 「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開」展 を鑑賞してきました。 www.artizon.museum 19世紀末のフランスを中心としたヨーロッパ、芸術を生み出す活気と自由な雰囲気に満ち溢れる中…

映画『怪物』鑑賞してきました。

先日の休みに、映画『怪物』を鑑賞してきました。 gaga.ne.jp 実はノベライズを先に読んでいたので、ストーリーは理解していたのですが、やはりこれは劇場へ行かなきゃと思い、映画鑑賞。 怪物 (宝島社文庫) 作者:佐野 晶 宝島社 Amazon さすが是枝裕和監督…

読書感想:『カインは言わなかった』

血の滲むような、言葉では表現しつくせない努力や根性を持って見せても、 『絶対に超えられない、人智を超えたもの』 というものを、誰しも感じたことがあるに違いない。無論自分もそうしたものがあると痛感して生きている。 今回紹介する小説においても、何…

読書感想:『ビギナーズ・クラシックス日本の古典 三十六歌仙』

お疲れ様です、スナフキンです。 日本の古典文学に触れる機会を増やしていますが、今回紹介するのは、古典に造詣のある方ならご存知の『三十六歌仙』であります。 三十六歌仙 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川ソフィア文庫) KADOKAWA Amazon 三十…

『中島みゆき 劇場版ライヴ・ヒストリー』を鑑賞してきました。

今月初旬のことですが、個人的に久しぶりとなる、映画館での映画鑑賞を行ってきました。 今回鑑賞したのは、大好きな中島みゆき氏のライヴ・ヒストリーをまとめた、 『中島みゆき 劇場版ライヴ・ヒストリー 2007-2016』 という作品。 miyukimovie.jp 長く生…

上野の東京国立博物館の特別展、『ポンペイ展』を鑑賞しに行きました。

お疲れ様です、スナフキンです。 先週のことになりますが、上野の東京国立博物館で特別展として開催された、 『ポンペイ展』 を鑑賞してきました。 pompeii2022.jp 紀元後79年、ヴェスヴィオ火山の噴火により、火山灰の下に埋もれてしまった悲劇のローマ帝国…

読書感想:『名画で読み解く プロイセン王家12の物語』

お疲れ様です、スナフキンです。 以前にも、名画に描かれた謎を読み解き、分かり易く説明してくださる中野京子氏の書籍を紹介したことがあるのですが、今回も書店で目に留まり、興味深く読ませていただいたので、また紹介したいと思います。 以前の本の紹介…

読書感想:『わたしのマトカ』

お疲れさまです、スナフキンです。 少し前のブログにも書きましたが、以前『パナソニック汐留美術館』で開催された、『サーリネンとフィンランドの美しい建築展』に伺うことがありました。 booklovers45.hatenablog.jp 今回の本は、その時にフィンランド関連…

博多で藤井フミヤ展を鑑賞してきました。

お疲れ様です、スナフキンです。 先日のお休み中、また遠くへ足を運ぼうと福岡博多の方へ旅行をしに行ってきました。 個人的に博多への訪問は2度目だったのですが、プライベートでゆっくりと満喫することが出来たのはこれが初めてです。 初日は太宰府天満宮…

パナソニック汐留美術館『サーリネンとフィンランドの美しい建築展』の見学をしに行きました。

ご無沙汰のブログとなってしまいました。 最近は本年もチャレンジしようかなと思っている歴史能力検定のため、毎日世界史の勉強を行っており、読書の頻度がかなり落ちてしまっているスナフキンです。 こうした時にも継続的にブログを更新している人々は凄い…

読書感想:『月と六ペンス』

言わずと知れたサマセット・モームの代表作。 現代文学だけでなく、古典文学も少しずつでも併行して読んでいこうと心がけています。 月と六ペンス (光文社古典新訳文庫) 作者:モーム 光文社 Amazon 本作は、実在の画家ゴーギャンをモデルにした、ストリック…

読書感想:『名画の謎 対決篇』

お疲れ様です、文系歯科医師スナフキンです。 本日も以前に引き続き、中野京子氏の著作、『名画の謎』シリーズから第4弾の作品を紹介したいと思います。 今回紹介するのは、 『名画の謎 対決篇』 という名前の本。 名画の謎 対決篇 (文春文庫) 作者:京子, …

約束のネバーランド展に行ってきました。

本日は、連載完結記念として、六本木ヒルズの展望台で開催されている、『約束のネバーランド展』に行ってきました。 (以下、明らかなネタバレは無いですが、最低限感想を書き込む中での事実描写はありますので、先にお伝えさせていただきます。) yakuneba-te…

読書感想:『欲望の名画』

前回に引き続き、今回の読書感想も、中野京子氏の著作となります。大分ハマってきました(笑)。 今回紹介するのは、 『欲望の名画』 という著作。 欲望の名画 (文春新書) 作者:京子, 中野 発売日: 2019/08/20 メディア: 新書 本作は月刊誌『文藝春秋』の連載…

読書感想:『名画の謎 陰謀の歴史篇』

『歴史能力検定』が終わりホッと一息した感じの今ですが、10年ぶりに本格的に世界史を勉強し直し、また知識を思い出したいま、今後は歴史関連の著作も色々読んでいこうと思います。 さて、本日ご紹介するのは、西洋文化史家、作家であり、早稲田大学の講師を…

読書感想:『イラストで読む印象派の画家たち』

先日国立西洋美術館で行われた、『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』に行ってきたが、その際に売店で美術関係の本を購入しました。 ちなみにその時の感想はこちら。booklovers45.hatenablog.jp 現代日本人の間で人気な、『印象派』に関する本だったので…

ロンドン・ナショナル・ギャラリー展に行ってきました。

本日夏季休暇の一日分を使い、上野にある国立西洋美術館を訪問。期間が変更された、『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』を鑑賞してきました。 英国ロンドンにある、ロンドン・ナショナル・ギャラリーは、市民のために集められた選りすぐりのコレクション…

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