ご無沙汰のブログとなってしまいました。
最近は本年もチャレンジしようかなと思っている歴史能力検定のため、毎日世界史の勉強を行っており、読書の頻度がかなり落ちてしまっているスナフキンです。
こうした時にも継続的にブログを更新している人々は凄いな、と思うのですが、今回は世界史学習にも繋がる、美術館巡りを行ってきました。
コロナ禍でなかなか外へ出歩くモチベーションもそがれてしまっていますが、可能な限り、自身が住んでいる都内巡りをしたいなと思っています。
今回は、汐留にある、
の展示を見学。
『サーリネンとフィンランドの美しい建築展』
というものが開催されていました。
北欧の国フィンランドにおいて、フィンランド・モダニズムの原点を築いたのが、サーリネンという人物。
当時まだ独立がされていなかったフィンランド。
そのフィンランドにおいて、『ナショナル・ロマンティシズム』と称される、アール・ヌーヴォーの影響をうかがわせながらも民族の独自の文化的ルーツをサーリネンは表現する。
これが、当時独立を求めていたフィンランドの人々を鼓舞させるものであり、一躍有名になったのだという。
本展は、そんなサーリネンの、1923年の渡米までのフィンランド時代にスポットをあて、図面や写真、家具や生活のデザインといった作品資料の展示を通して紹介している。
恥ずかしながら、『ナショナル・ロマンティシズム』という概念を聞いたのは初めてでした。
イギリスやフランスなどといった、所謂、汎ヨーロッパ主義の国のアイデンティティとは一線を画す形で、民族や国民国家などのアイデンティティを意識したローカリズムの主張というものが、独立を求めていた東欧や北欧、南欧に拡がっていったことは、想像に難くはないでしょう。
様々な美術館を巡りながら、今後も歴史の知識に深みをつけていきたいと思います。