将来的な自分の個人ブランド確立に向けて、『ブランディング』関連の本を読むようになりました。
ただ、巷における多くの『ブランディング本』は、企業における市場競争力の発展、改善などをメインとした本が多いです。
自分が求めている個人ブランディングの本というのはそこまで多くなく、また書店にあったとしてもいまいちピンと来ないものが多いです。(現段階において)
ただそんな中、概念として『ブランディング』の基礎知識を学びやすかったのが本書だったので、今回は自分なりに学んだ『ブランディング』の知識を簡単にまとめていきたいと思います。
デジタル時代の基礎知識『ブランディング』 「顧客体験」で差がつく時代の新しいルール(MarkeZine BOOKS)
【そもそも『ブランド』とは何か?】
ブランドには、自分たちの情報処理を簡略化する機能がある。
ブランドとは、自社の商品やサービスを、他社のものと区別してもらうのが目的になっている。
ITやスマホの登場によって、これまでよりもはるかに安価でユーザーと繋がりを持つことが出来るようになってきた。
この点に関しては個人レベルでも同様なのかなと思います。個人レベルでも、ユーザーと繋がりのある空間でのブランディングは必要なのだと考えられる。
そんなブランドだが、結局簡単に言うと、ブランドとは一体どういうものなのだろうか。
ブランドとは、『識別記号と知覚価値が結びついたもの』である。
企業に関して言えば、仮に圧倒的に優れた性能の商品を作ったとしても、消費者が存在を知らなかったり、また、性能が優れているなどと認識していない限り選ばれることはない。
消費者の頭の中で、優れた価値が想起される『知覚価値』があって初めて、購買検討の候補になる。
そして消費者が『知覚価値』を頭の中に記憶し、その後思い出すためにも、併せて『識別記号』が必要になる。
【強いブランドを持つメリット】
強いブランドを持つメリットは、大きく3つに分けることが出来る。
1.多くの競合の中で、埋もれずに購買候補に選んでもらえる
2.有利な取引条件で取引できる
3.ブランドとして認識されることでリピーターを生むことができる
こうした大きな3つの効果で、利益も伴う事業成長基盤になることが出来る。
【ブランドとマーケティングの違い】
ブランドとマーケティングという言葉は、人によって使い方がバラバラ。確かに自分も、この言葉の定義を説明せよ、と言われても一瞬分からなくなるだろう。
これらの定義を考えるとき、経営(事業)戦略、ブランド戦略、マーケティング4P施策の3つを大きなブロックで分解し、相互に影響を与えあうものとして理解したほうが良いらしい。
つまり、
1.経営戦略:どの事業に人・モノ・金など限られたリソースをどの程度配分するかを決める、工程の最も上流にある方針。
2.ブランド戦略:識別番号と知覚価値を設定し、既存顧客や潜在的顧客に対して、どのようにそれを浸透させていくかの中期的な方針。
3.マーケティング4P施策:プロダクト、プロモーション、プライス、プレイスなど、顧客が直接的に触れる施策。
として分解し、
『ブランド戦略は事業戦略とマーケティング4P施策を整合させる核』
として理解すべきと、本書では述べている。
となると、個人レベルにおいても、ブランド戦略を核として、顧客(関わるユーザー)と直接的に触れる施策を設定すべきなのかな、と思う。
とあるブロガーも話していたが、SNSだからこそ、リアルな繋がりを大切にすることが重要と話していた。
そうしたアクションも、マーケティング施策の一環なのだと考えれば容易に合点が付く。
全体的に初心者には専門用語が多くてとっつきづらいと感じるかもしれないが、ブランディングの立ち位置を理解することは、自身のアクションの方向性を確立することにとても役に立つと思うので、今後もブランディングの研究は行って行きたい。
むしろ、マーケティングの方も勉強したほうが良いのかな、そうブログを書きながら改めて思いました。
マーケティングの本も読んでみたいと思います。