社会人になってから、書き言葉における文章表現で、人間関係が好転したり、思わぬ幸運に恵まれたりするな、ということがよくある。
そうした感覚を伴う一方、大人になると、含蓄に富んだ真新しい言葉を使いこなすようになるまで、10代の学生時代より時間がかかる気がしている。
ブログを書くにあたっても、少しずつ文章表現を豊富にしたいなと思っている時に買ったのが、齋藤孝氏のこの本。
齋藤孝氏の本は、どんなジャンルでも初心者にとって読みやすいようになっているからとても好き。
『語彙力』を高めるには、二つの軸があると言う。
①漢語を身につけること
・漢語はコンパクトに言いたいことを伝える。夏目漱石くらいの時代には、漢籍になじむというのが、教養があるということだった。意味を凝集する力があるのは漢語の良さである。
②大和言葉
・大和言葉は、漢語が入ってくる以前から、成立している日本語。やわらかないい雰囲気の言葉が多いので、挨拶などでは大和言葉が活用されていることが多い。そのため、人間関係をやわらげるのに役立つのが大和言葉の良さ。
こうした書き言葉である活字を吸収しながら語彙を増やしていくことによって、日本語として使える語彙力を飛躍的に高めることが出来る。
また、カタカナ語も日本語の武器の一つなので、現代として使える武器として活用しつつ、日本語としての語彙の奥行きを学ぶことが出来る、と言うのもこの本の良いところでした。
最後に気に入った言葉をいくつか。
・大変(つらい)ですね
→ご心痛のほどお察しいたします
・頑張ります
→堅忍不抜の精神で精進します