スナフキンです。今年もどうぞよろしくお願いします。
今年初回の読書感想は、東京大学大学院医学研究科教授、康永秀生氏著の
『経済学を知らずに医療ができるか!?』
という、医療経済学の本。
経済学部出身で、現在医療に携わっている自分としては、医療経済学の知識のアップデートは常に行っていきたいと思っています。
本書は基本的な医療経済学の基礎から説明が始まり、その後応用的な各論へと展開されていき、非常にわかりやすいものになっています。
特に印象深かったのは、医療費増加の要因の中で、一番影響が大きいのは、『医療技術の進歩』であり、『人口高齢化』の影響は意外に小さいというものでした。
また、高齢化により医療費はある程度増加するものの、高齢化がさらに進めば医療費の増加は鈍化する、というのも興味深いものでした。
社会保障関係費の中で一番大きなファクターは介護費であり、医療費よりも、介護費の問題をどう捉えていくか、今後その部分について深く調べていきたいと思いました。