とりま文系歯科医師が自己投資。

読書好きな開成、一橋大卒文系出身歯科医師のマイペースブログ。読書を中心に学んだ知識をアウトプットすることで、何か社会が少しでも変わればなと思い開設。好きなテーマは小説全般、世界史、経済学、心理学、経済投資など。筋トレも趣味です。

読書感想:『世界のニュースを日本人は何も知らない』

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 日本のメディアの内容はつくづく情報が偏っていると思う。

グローバル化が進み、通信技術も発達し、政府の検閲もない国であるにも関わらず、日常的に取り上げるニュースの内容はゴシップのようなものばかり。

 それはなぜなのだろうか。

 元国連職員で、現在ロンドン在住の筆者、谷本真由美氏は、日本のこうした閉鎖的な日本の報道状態に二つの理由があると考えている。

 

 ひとつは、日本のメディアが非常に閉鎖的であること。

 もうひとつは、そもそも日本人は海外のニュースに興味を持っていないということ。これは自分に対する自戒も込めてだが、本当に痛感する事実だと思う。

 

 自分では出来る限り広い視野を持っていたいと思いつつも、結局自分の視ている世界と言うのはまだまだ狭い世界なのだろうということを自覚する。

 

世界のニュースを日本人は何も知らない (ワニブックスPLUS新書)

 

 本書は日本人が知らないと思われる世界の常識を取り上げ、世界の真の情勢をレポートしている。

 もちろんその視点自体も、あくまで著者から見た世界ということ自体は踏まえた上だが、今後の海外の情勢を理解する上でのキッカケには十分なると思う。

 気になった事実に関して数点紹介したいと思います。

 

 

【外国人における日本のイメージ】

経済的にすごいという日本のイメージはもう無く、すでに経済成長が終わり、世界で最も早く高齢化と少子化と言う問題に直面する大変厳しい状況におかれた先進国というイメージ。

 

 

【世界の『政治』を日本人は何も知らない】

☆『ソフトパワー』の概念

・軍事力や経済力などで強制的に従わせるのではなく、文化や価値の提供と言った魅力で他者に影響を与え、望ましい結果を得る概念。

 

 

☆所得格差が激しくなる米国

・ホワイトカラーに要求されるスキルがどんどん専門的かつ高度化し、高い報酬を得られる仕事は金融やITなどかなり専門性が高い業務に絞られつつある。

 

アメリ連邦政府では、サンフランシスコで四人家族の過程で年収11万7400ドル以下(年収約1300万円)は低所得者家庭と定義。

 日本の感覚では、年収250万円で都内に在住して家族4人を養うような感覚。

 

☆『ポリティカル・コレクトネス』に対する反発。

・厳しい経済環境におかれたアメリカの一般市民のなかに、人種や性別、民族などによる偏見や差別を防ぐ政治的正しさという疑念に対する反発。

⇒きれいごとで上辺だけを取り繕う政治に、嫌気がさしてるのではないだろうか。

 

 

【世界の『常識』を日本人は何もしらない】

 ☆日本を再生させる『高学歴移民』

①高齢化は移民を必要とする

出生率が低下しているので、働き手も減っている

③激変している世界で日本の経済力を維持したいなら、多様な人を受け入れて、創造性を高めるために移民を受け入れるべき

 

 

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