現在深刻な状態になっている、パレスチナ問題。
戦闘員でない無防備の一般市民が殺され、何としても早急に即時停戦が望まれています。
今回紹介する
『続 まんが パレスチナ問題』
は、今から10年弱近く前の新書ではあるのですが、現在のパレスチナ問題を理解するうえで、非常にわかりやすい本となっています。
前作の『まんが パレスチナ問題』は2005年に発刊され、自分が中高生の時に読んで学習させてもらいました。
本書はそれと繋がる形で、今なお混迷を極めるパレスチナ問題に関して理解の一助になるものだと思われます。
―ハマスは「イスラム国」ほどのムチャクチャはしないけど、国際的にテロリストグループって通っているから、適当にたたいても「テロとの戦いだ」といえば国際社会では通ってしまう。ハマスはイスラエルにとって格好の、必要不可欠の「敵」なんニャ。
イスラエル軍にとって、空軍も大型兵器も持たないハマスを殲滅することはさほど難しいことではニャいはずだ。
ところが、毎回、2~3年後には、またロケット弾を飛ばせる程度に回復する力をハマスに残しとくんニャ。(P.134)
どこの政治家も、好戦的なポーズをすると、支持率は上がりやすい。
ただ、それでは復讐の連鎖は断ち切れません。
簡単に復讐に加担するのではなく、とにかく人類の知恵を振り絞って、何としてでも戦争回避の方向に舵を切らなければならないと思います。