とりま文系歯科医師が自己投資。

読書好きな開成、一橋大卒文系出身歯科医師のマイペースブログ。読書を中心に学んだ知識をアウトプットすることで、何か社会が少しでも変わればなと思い開設。好きなテーマは小説全般、世界史、経済学、心理学、経済投資など。筋トレも趣味です。

読書感想:『針女』

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 その年において、何か集中的に読みたくなる作家さんっていたりする。いわゆるマイブームなのであろうか。

 2025年のこの年は、有吉佐和子の著書をよく読んでいます。

 (『青い壺』、『非色』など)

 

 

 今回の読書感想となる小説は、

針女

という戦後社会を描いた小説。

 

 

 東京下町の針職人の家に、縫子として働いていた主人公の清子。実の親はいなかったが、その針職人の家で、娘同然に扱われていた。

 

 清子には、ひそかに想いを抱いていた、弘一という一人息子がいた。

 その弘一が、戦争により出征をすることになる。

 針を踏んだという思わぬ事故により、足が不自由になった清子は、その想いを秘めたまま、出生を見送る。

 しかしながら、戦後、復員した弘一は、見違えるほどに人物が変わり果ててしまった。

 

 戦争は、都市を破壊し、人を殺すだけでなく、大事な人の精神をも蝕んでしまう。

 

 戦争時代を生き抜いてきた一人の女性を描く中で、人間が自分の人生をどう生きていくのか、現実を真正面から受け止め、生きていく姿の中に、考えさせられるものがあるのではないだろうかと思いました。

 

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