ガザを改めて学ぶ上で、とても勉強になる一冊です。
2023年10月7日の、ハマス主導のガザのパレスチナ戦闘員による奇襲攻撃に対して、イスラエルによる未曽有のジェノサイド攻撃が始まりました。
攻撃開始からわずか2週間で、ガザのパレスチナ人の死者は4000人を超えます。
この未曽有の惨劇に対して、何よりもハッキリしておかないといけないことがあります。
それは、現在起きていること、これはジェノサイドにほかならないということです。
ガザの住民たちの7割は、1948年、イスラエルの建国に伴う民族浄化によって暴力的に故郷を追われ、難民となった者たちとその子孫です。
ジェノサイドが進行中の今、私は何よりもまず、『即時停戦』を訴えます。
けれども、それだけでは、問題は何も解決しません。
早稲田大学客員教授の岡真理氏が述べる通り、イスラエルによるこの人道に対する罪、戦争犯罪を正しく非難し、イスラエルのパレスチナに対するアパルトヘイトにしっかりとNOを突き付けることが必要だと考えます。
今回のガザへのイスラエルの攻撃に対しては、ユダヤ人からも抗議の声が上がっています。
2023年の10月18日、アメリカのユダヤ系市民500人が、アメリカ議会施設を占拠するという事件が起こりました。
ホロコーストを経験したユダヤ人だからこそ、イスラエルの、ガザへのジェノサイドに反対するユダヤ人が、世界には大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
【4つの要点】
①現在起きていることは、ジェノサイドに他ならないこと
②今日的、中期的、長期的な歴史的文脈を捨象した報道をすることによって、今起きているジェノサイドにも加担している。問題の根源とは何なのか、それに立ち返ってしっかりと報道すべき。
③イスラエルという国家が入植者による植民地国家であり、パレスチナ人に対するアパルトヘイト国家であるという事実。
④米国にとって都合のいい場合は、国際法や人権が声高に主張され、米国にとって都合の悪い場合は、国際法も人権も全く顧みられない。何十年にもわたる、こうした国際社会の二重基準があり、それを私たちが許してしまっている。
国際社会としっかり連帯し、ガザの問題の早期解決を一世界市民として、求めていきたいと思います。