旅行はつくづく、自己投資に繋がるものだと感じます。
先日Twitterでも報告しましたが、この度休みを利用して、1泊2日の金沢旅行を堪能してきました。
個人的に金沢に行ったのは、中学生以来2回目。職場の後輩の地元が金沢市で、しばしば金沢県の魅力を話してくれたので、また是非行ってみたいと思い、今回の旅行を企画しました。
旅行当日は暑いくらいの晴天。
加賀百万石の大名庭園、『兼六園』もとても綺麗な深緑の優美さを堪能できました。
ちなみに、『兼六園』の“六”とは、六つの景観(六勝)のことで、
・「宏大」⇔「幽邃」
・「人力」⇔「蒼古」
・「水泉」⇔「眺望」
という、中国宋代の『洛陽名園記』に記された、相反するそれぞれのファクターのことを言うらしいです。
これらは全て名園の条件として挙げられ、つまり『兼六園』は、「兼備が難しい六勝を全て備えている名園」という意味合いが込められているのだ、ということを今回知りました。
夜は美味しい居酒屋が立ち並ぶ香林坊で、『金沢おでん』を堪能。
今回お邪魔したのは、金沢おでんで有名な『三幸』さん。
夕方早くに伺うも、地元の常連さんで賑わっていましたが、予約をしていたため何とか無事入店。
おでんは味がしっかりしつつも、関西風の丁寧なダシの味わいがあり、非常においしかったです。刺身や他の一品料理も同様に美味しかったです。
そして翌日はこれも事前に予約していた日本酒の酒蔵、『福光屋』さんにお邪魔して、酒蔵見学をさせて頂きました。
こうした時期もあるということで見学者は他におらず。半ば貸し切りのような形で試飲をさせて頂きました。
金沢で最も長い歴史を持つ『福光屋』は1625年創業。およそ390年余り、伝統の職人技を受け継ぎながら酒造りをされている酒蔵です。
そんな福光屋さんですが、2001年、米と麹だけで造る純米蔵を実現。
山の麓に降った恵みの百年水と、契約栽培米を用い、そして豊かな風土と歴史を背景に、華麗な発展を遂げてきた金沢の食文化に調和する形で、日本酒の新たな世界を切り開いてきました。
特に金沢の土地の限定酒は、まるでワインを飲んでいるかのようなフルーティな味わいがあり、日本酒のイメージが大きく変わりました。
金沢の素敵な食文化に触れることは、少なからず、その土地の歴史や文化を知ることに繋がると思います。
日本にはまだまだ知らない文化や歴史がある。そうした素敵な世界を、可能な限り、今後も発見していきたいと思いました。