お疲れ様です、春もだいぶ本格的になってきましたね、スナフキンです。
前回に引き続き、今回も伊坂幸太郎氏の小説の読書感想を。
10年ほど前から読むようになった伊坂幸太郎氏でしたが、当時読んでいなかった過去の作品も数多くあるので、少しずつ読んでいこうと思います。
今回紹介するのは、『ラッシュライフ』という、言わずと知れた有名作。
(すいません、ファンの方からしたら今更感があるかも知れないですけど、この度初めて読みました汗)
あらすじは以下のような感じです。
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物語は5つの視点で進んでいく。
①拝金主義者で、自分の欲しいものを手に入れるにはどんな手も使う画商戸田と、それに支配されつつある女性画家志奈子
②空き巣を生業とするが、どこか粋な行動をする泥棒黒澤
③新興宗教の教祖高橋に惹かれている画家志望の河原崎と、指導役の塚本
④それぞれの配偶者を殺し、後に結婚する計画を練る女性精神科医京子と、サッカー選手の青山
⑤連続で不採用の目にあい、失業中で途方に暮れている豊田
それぞれの物語が進行していき、初めは全く関わりの無い人々と思っていたのが、最終的にとある出来事を通じ、加速度的に関連性が解明されていく…。
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表紙でもフワちゃんが書いているが、本作は、
『小説と言うよりもはや騙し絵』
という比喩が非常に的を得ていると思います。
小説の内容を全く知らなかった時には、一体何のことを話しているのか分からなかったが、読み終えるとまさに、騙し絵と言うのが分かります。
『オーデュポンの祈り』に続き、本作は伊坂氏の2番目の作品。
言ってしまえば、伊坂作品の特徴が滲み出ている作品なのではないでしょうか。
今後も伊坂氏の読み残した名作を読んでいきたいと思いますので、読んだことのある皆さんも、色々ご紹介いただければと思います。
今後ともどうぞよろしくお願いします。