とりま文系歯科医師が自己投資。

読書好きな開成、一橋大卒文系出身歯科医師のマイペースブログ。読書を中心に学んだ知識をアウトプットすることで、何か社会が少しでも変わればなと思い開設。好きなテーマは小説全般、世界史、経済学、心理学、経済投資など。筋トレも趣味です。

読書感想:『ラッシュライフ』

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 お疲れ様です、春もだいぶ本格的になってきましたね、スナフキンです。

 

 前回に引き続き、今回も伊坂幸太郎氏の小説の読書感想を。

 10年ほど前から読むようになった伊坂幸太郎氏でしたが、当時読んでいなかった過去の作品も数多くあるので、少しずつ読んでいこうと思います。

 

 今回紹介するのは、ラッシュライフという、言わずと知れた有名作。

(すいません、ファンの方からしたら今更感があるかも知れないですけど、この度初めて読みました汗)

ラッシュライフ (新潮文庫)

ラッシュライフ (新潮文庫)

 

 

 

 あらすじは以下のような感じです。

――――――

 物語は5つの視点で進んでいく。

①拝金主義者で、自分の欲しいものを手に入れるにはどんな手も使う画商戸田と、それに支配されつつある女性画家志奈子

 

②空き巣を生業とするが、どこか粋な行動をする泥棒黒澤

 

新興宗教の教祖高橋に惹かれている画家志望の原崎と、指導役の塚本

 

④それぞれの配偶者を殺し、後に結婚する計画を練る女性精神科医京子と、サッカー選手の青山

 

⑤連続で不採用の目にあい、失業中で途方に暮れている豊田

 

 それぞれの物語が進行していき、初めは全く関わりの無い人々と思っていたのが、最終的にとある出来事を通じ、加速度的に関連性が解明されていく…。

――――――

 

 表紙でもフワちゃんが書いているが、本作は、

小説と言うよりもはや騙し絵

という比喩が非常に的を得ていると思います。

 

 小説の内容を全く知らなかった時には、一体何のことを話しているのか分からなかったが、読み終えるとまさに、騙し絵と言うのが分かります。

 オーデュポンの祈りに続き、本作は伊坂氏の2番目の作品。

 言ってしまえば、伊坂作品の特徴が滲み出ている作品なのではないでしょうか。

 今後も伊坂氏の読み残した名作を読んでいきたいと思いますので、読んだことのある皆さんも、色々ご紹介いただければと思います。

 今後ともどうぞよろしくお願いします。

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