お久しぶりです、スナフキンです。
先日の日曜、『歴史能力検定』が開催され、世界史の1級と2級の検定を受けて来ました。
夏場に受験をしようと決めてから数か月、ウイスキー検定が終わってからは、ほとんどの休日を世界史の勉強に当ててきました(笑)
本日採点したところ、2級は合格したと思いますが、1級は撃沈でした(涙)
もう少し正解するかな、思ったのですが、受験世界史の枠を超えた1級世界史の壁の厚さを実感しました。
来年も是非歴史能力検定受けたいと思います。こうした人生の目標が出来て良かったなと思いました。
とまあそんな形で、大学受験で世界史を勉強してから10年以上たった現在、改めて『世界史を学ぶことの魅力』というものを感じました。
自分は紆余曲折を経て、文系から医療系の歯科医師として現在仕事をしていますが、そうした環境にいるからこそ、『文系世界史』の良さと言うのが際立ちますし、10年前勉強した世界史の知識の財産を感じています。
今回はそれについて自分なりに考えたことを述べていきたいと思います。
【世界史を学んで得られるメリット】
色々考えましたが、世界史を学ぶメリットは大きく3つあるのではないかな、と思います。
1.自分の価値観を相対化できる。
2.現代国際社会の諸問題を、一次方程式でなく、高次方程式で考えられる。
3.自分達が今こうして生きていることは、本当にかけがえのないことなのだなと実感できる。
それぞれについて簡単にご説明したいと思います。
〈1.自分の価値観を相対化できる〉
物事を考えるとき、当然人間はそれぞれの価値観をもって判断をすると思うのですが、今の自分達の価値観が、過去の先人たちが持っていたとは限らないというシンプルなことを忘れてしまうことがあります。
『国民』という概念の無い世界は当然過去にあったし、国の成り立ちを考えるときにだって、ヨーロッパそれぞれの国の成り立ちもあれば、中国王朝の変遷や、イスラーム王朝の変遷だって全部違います。
どの国や地域が絶対的というものは無い。←超重要!!!
この認識というものは、当たり前のようでいて、意外に忘れていることも多いと思います。
自分達の国や共同体がスタンダードだと思わない中立的な視点、これは非常に大事なものだと思います。
〈2.現代国際社会の諸問題を、一次方程式でなく、高次方程式で考えられる。〉
多くの日本人が現代社会を語るとき、世界が数えられる程度の非常に少ない国際関係でしか語ってないのでは?、と思うことが良くあります。
誤解を恐れず言ってしまえば、日本と韓国、中国、北朝鮮などの東アジア地域、それとアメリカ合衆国の一部の国際情勢だけで、世界の枠組みをさも理解しているような人を御見受けします。
国際社会は、複雑怪奇です。単純に良し悪しを決めることは出来ません。
勿論日本国民であれば、日本の国益を元に社会を考えることは自然だと思いますが、世界が複雑であるという認識を、世界史を学ぶことで理解すれば、多くの視点から世界を語れるようになるのではないでしょうか。
〈3.自分達が今こうして生きていることは、本当にかけがえのないことなのだなと実感できる。〉
これが一番自分の中で重要なことだと思っています。
僕らがこうして幸せに平和に暮らして生活しているのも、過去の様々な地域の人々の、正に血と涙の結晶によるものであることを。
基本的人権、国民主権、憲法、議院内閣制、民主政治、資本主義、国際連合、、、。
ありとあらゆる、現在の枠組みや概念が、必ず世界史を辿れば起源が分かります。
今の僕らの社会は、今でも連綿と過去の歴史と繋がっていることが実感できます。
そうしたことを理解できれば、政治に参加しないことが、いかに悲劇的なことか分かると思うのですが、なかなか多くの方が理解するのは時間がかかるのでしょう。
でも、だからこそ、自分がこうした発信をすることで、少しでも世界史に興味を持ってもらえたら良いなと思っています。
純粋に知識が増えることはワクワクすることだと思います。
自分も今回で終わりではなく、死ぬまで知識を増やしたいなと思っているので、今後ともよろしければ自分の世界史トークに耳を傾けて頂ければと思います。