とりま文系歯科医師が自己投資。

読書好きな開成、一橋大卒文系出身歯科医師のマイペースブログ。読書を中心に学んだ知識をアウトプットすることで、何か社会が少しでも変わればなと思い開設。好きなテーマは小説全般、世界史、経済学、心理学、経済投資など。筋トレも趣味です。

アメリカ大統領選後のパックン発言に想うこと

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

 お疲れ様です。スナフキンです。

 先にお断りしておきますが、今回のブログは、特定の誰かを批判、または礼賛するものではありません。あくまで冷静に考えたことを書いています。

 

 今回は読書のブログではなく、アメリカ大統領選に関する個人的なエッセイになります。どうぞよろしくお願いします。

 アメリカ大統領選に関する話題が現在盛り上がっていますが、こうした歴史的な瞬間も珍しく、また、月末の歴史能力検定のため、現在世界史を復習していることもあってか、個人的にこの話題に関してもエッセイを少し書いてみたいという気分になりました。

 

 2020年11月9日現在、歴史的な激戦となったアメリカ大統領選では、民主党バイデン前副大統領が勝利宣言する一方、トランプ大統領は敗北宣言をせず、法廷闘争も辞さない構えを見せています。

 

 本来ならばで敗北が決まった候補は敗北宣言を行い、その後勝利した候補が勝利宣言をするという流れですが、現在は非常にこじれた不安定な状況になっています。

 

 こうした状況に対し、パックンこと、米国出身タレントのパトリック・ハーラン氏が、スポーツ報知のインタビューで、このように感想を述べました。

 

『-当初は郵便票が集計されておらずトランプ氏優勢の流れに。自身もトランプ勝因のコメントを考えていただけに「ガッカリしていたから当然うれしい。でもトランプ氏に7000万人以上も投票したアメリカ人がいるのにもガッカリ」と肩を落とす。

(2020年11月9日 6:00配信 スポーツ報知)』

hochi.news

 

 するとこのインタビューに対し、橋下徹氏がTwitterで以下のように反論のコメントをしました。

『-このような考え方がアメリカ分断の最大の原因。なぜトランプが支持されているのか、トランプ支持者をバカにせずに真剣に考えるべき。

(2020年11月9日 10:08配信 Twitter)』

www.sponichi.co.jp

 

 私自身、トランプ大統領を支持する立場ではなかったのですが、今回の橋下氏の発言に関しては、自分もトランプ人気の原因を追究したいと思っていただけに、非常に的を射ていて、完全に同意できるものだな、と思ってしまいました。

 

 誤解の無いように申し上げると、私は橋下氏自身のあらゆる主張に賛同するわけではありません。むしろ考え方によっては大きく異なる分野もあるのですが、それでもやはり、橋下氏の主張には、たとえ異なる論陣であっても、傾聴に値する場面が多くあるなと思っています。

 

 

『私はあなたの意見には反対だが、あなたがあなたの意見を言う権利は命をかけても守る。』

 これは私の座右の銘にしている、啓蒙思想ヴォルテールの言葉です。

 

 パックン氏はハーバード大卒業の大秀才であり、頭脳において全く文句ない方だと思います。

 ただ、こうした優秀な人物が、自らの立場と異なる人間を応援する相手を下に見るような態度(もしかしたら本人には自覚が無いのかも知れないけど、でも無かったら尚更問題)を取り、それが現場のアメリカ本国で広く浸透しているのだとしたら、それこそ非常に良くないムードなのでは、と思います。

 

 私はアメリカ国民ではないので、現地の本音や雰囲気は、全くわかりません。

 

 しかしながら、立場の異なる人間の主張を理解し、相手にも一定のリスペクトと礼節を持って接することは、アメリカから遠く離れた島国にいる我々日本国民も、教訓として持っていなければならないのではないのでしょうか。

 

『異文化理解とは自分達の文化を理解することから始まる』

 これは現在世界史のバイブルとして用いている参考書の著者、荒巻豊志氏の発言ですが、相手を理解するということを怠ってはいけない、決して尊大にはなってはいけないのだな、ということを、改めて強く認識しました。

Copyright ©とりま文系歯科医師が自己投資。 All rights reserved.

プライバシーポリシー