今更感が少しあるが、今後の投資活動の一環のためにも、改めて5G関連事情を学びたいと思ったので、書店で一番分かり易そうなものを選んで勉強する。
5Gを最初に学ぶ導入本としては非常に良いと思います。学んだ内容を全部書ききれないので、一部ご紹介。
【5Gの基本に関して】
・5G:5Th Generationの略で、第5世代のモバイル通信規格のこと。
☆5Gが注目されるようになった理由
①高速大容量通信
・今まで4Gで5分かかっていたダウンロードが、5Gでは3秒で出来るとされている。
②低遅延
・機器をつなぐネットワークの遅延が少なく、今後自動運転や遠隔医療などが実現できるようになる。
③多数同時接続
・1つの基地局にたいして同時に多数のデバイスが接続できるようになる。
☆5Gによって社会はどう変わるのか
1.米中を巡る対立
・重要な社会インフラとして注目されている5Gだが、安全保障上大きな影響が出ることが懸念されている。
⇒国家にとって重要な存在。
2.日本でどう変わるか
・社会問題の解決と、地方創生
【5Gを支える技術】
☆スタンドアローン(SA)とノンスタンドアローン(NSA)の違い
・NSA:まだ4Gのネットワークを生かしながら、5Gによる通信サービスを提供する。
・NSAからSAの移行に2-3年ほどかかると言われている。
☆OFDM(Orthgonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)
・データを複数の搬送波に分割して送る。
☆NOMA(Non Orthgonal Multiple Access:非直行多元接続)
・新たに電力という軸を用いて信号を重ねる。
【5Gが実現する未来と課題】
☆5Gの理想と現実
①開始当初は、『高速大容量』のみ
・実現できているのはこれだけなので、全てのネットワーク設備がSAに移行するには、導入から2~3年は待つ必要があるということ。
②5Gのエリアはすぐには広がらない
・『基盤展開率』を幅広くするためには、実現にはあと5年くらいかかってしまう。
③国が推進する『スマホ値引き規制』が普及を妨げる
・2019年10月には、通信契約に紐づく端末代の値引きを規制する『電気通信業法』の改正がなされる。⇒大幅値引きがされるので、日本では5Gスマートフォンが売れず、普及が他国より大きく遅れてしまうことが懸念されている。