時代の流れというものの早さを痛感するようになると、いつの間にか自分も時代に乗り遅れ、いつしか時代遅れの考えを持った人間になってしまうという危機感を持つようになってきた。
『エリート』の概念もこれからの世界、大きく変わっていくことだろう。
その変革を理解せず、常に自分が『エリート』だと勘違いし、本当の『エリート』に馬鹿にされないような準備を怠らないようにしたい。
いるじゃないですか、時代の流れを理解せず、自分の技術や知識が全てだと思っている年上の人間。
そんな人を見て、
『イタイ奴だなあ。自分はああはなりたくない。』
とは思っているものの、20年後自分がこのまま何の努力もしなければ、もしかしたら自分もそのような人間として扱われるようになってしまうのではないか、そう思っている。
今回の本は昨年末に購入したもので、断続的に内容を理解しながら読んでいる本なのだが、本当に自分は無知なんだな、と痛感した。
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印象深かったのは、特にAI関連の話題であろうか。
AIは第4次産業革命における技術の柱の一つと目され、今後のAIの普及を見据え、データ解析に必要な数学的知識やプログラミング技術などを持つAI人材の育成に向けた動きが活発化している。
特に政府は2019年6月にまとめた『AI戦略』で、2025年までのAI人材育成の目標を公表。
具体的には、年間約50万人が卒業する大学・高等専門学校生全員に初級レベルのスキルを、文系・理系問わず約25万人の学生には応用レベルの習得を目指すという。そして約2000人の学生にはエキスパートして育成、その中でも約100人のトップクラスを年間で育成していきたいということだ。
文系理系も問わずに専門知識を体系的に学べる流れも、これからどんどん進んでいくことだろう。
2020年度からは小学校でプログラミング教育が必修化される。
この小学生たちが自分達の年齢にまで成長する約20年の間に、まず間違いなく『エリート』の概念は変わってくるに違いない。
もしかしたら大学受験でもプログラミングの科目が出来るかも知れない。
ちなみに、『Science(科学)』、『Technology(技術)』、『Engineering(工学)』、『Mathmatics(数学)』の4分野を総合的に学ぶ21世紀型の教育を、4つの頭文字を取って『STEM教育』と言うらしい。
またこれに加え、『Art(芸術)』を加えたものを、『STEAM教育』とも呼ぶらしい。
こうした中で、自分がAI分野において、己の実力だけで対応できるとは到底思えない。彼ら若い世代の協力が間違いなく不可欠になっていくだろう。
若手世代に対して素直に実力を評価し、謙虚に学んでいく姿勢が求められるとともに、この流れについていく最低限の知識や技術の取得が求められていくのではないだろうか。